Archive for シティカレッジ

第7回シティカレッジ「避難所運営を考える」が開催されました

7月10日、シティカレッジ「地域と災害」の第7回「避難所運営を考える」が開催されました。

今回は北陸学院大学の田中准教授による「HUG」のワークショップが行われました。

 

HUGは、「避難所運営ゲーム」の略で、静岡県が開発したカードゲームです。

このゲームでは、避難所に押し寄せる、年齢・性別・それぞれが抱える家庭の事情や国籍などが異なった方々に、どのスペースを使って生活してもらうか、避難される方の立場に立って考えます。

 

田中先生から、ゲームの概要について説明があった後に、2班に分かれてHUGを行いました。

田中先生

 

最初は、余裕があるように見えた学生達でしたが、カードによってどんどん情報が提供されるうちに、判断にとても苦しむ様子が伺えました。

HUG1 HUG2

 

HUGが終了した後には、他の先生方から、

・情報発信の大切さ

・役割分担による効率化

などについて、アドバイスがされました。

 

今回、全学生がHUGを初めて体験しましたが、何度も繰り返し行うことで、考え方がどんどん身に付くように感じました。

 

シティカレッジ「地域と災害」の基礎講座は今回で終了し、

8月7日に実践活動の第1回が開催される予定です。

 

第5回・第6回シティカレッジ「災害時に役立つ実践力を身に付ける」が開催されました

6月27日、シティカレッジ「地域と災害」の第5回・第6回「災害時に役立つ実践力を身に付ける」が開催されました。

今回は、(株)Plumeria Heart 兼氏氏の講演と、日本赤十字社石川県支部 防災ボランティアリーダーの北村氏による実演が行われました。

 

兼氏氏からは、ボランティアをするときに必要な考え方

・助けが必要なときでも、すぐには助けてと言えないことがあること

・一度断られても、諦めないで声掛けして欲しいこと

・「助けたい」という気持ちを押しつけて、ボランティアをしてはいけないこと

などについて、お話がありました。

兼氏さん話

改めて、どのような気持ちでボランティアをすればいいか、考えさせてもらう良い機会となったのではないでしょうか。

 

また、北村氏からは、土のう袋の結び方や身近な物を使った応急手当などについて、実演していただきました。

 

土のう袋

土のう袋の結び方や、

 

 

毛布での救護

毛布で、より簡単に人を運ぶコツ、

 

 

レジ袋を使った三角巾

レジ袋・タオル・雑誌・ガムテープを使った三角巾の作り方などについて学びました。

 

上記の他にも、

タオルやストッキングを使用した止血の方法、レジ袋・ゴミ袋とタオルを使ったおむつの作り方、バケツを使った簡易トイレの作り方の紹介がありました。

普段、身の回りにあるもので、これだけ様々な物が作れることを知り、驚いた学生も多かったのではないかと思います。

また、ここで紹介した方法はあくまでも例で、実際にはもっと良い使い方を、その場にいる人達が思い付くこともある、という北村氏の言葉が印象的でした。

 

次回は、基礎講座最終回「避難所運営を考える」を7月10日に開催予定です。場所は、第5回・第6回と同様に松ヶ枝福祉館で行う予定です。

 

第4回シティカレッジ「県内の災害支援について学ぶ」が開催されました

6月12日、シティカレッジ「地域と災害」の第4回「県内の災害支援について学ぶ」が開催されました。

今回は、(公財)石川県県民ボランティアセンター 池田専務理事兼事務局長からの講義と、県内の学生ボランティア団体による発表が行われました。

 

池田氏からは、災害が起こった際に、県内でどのような体制が取られるのか、また、実際にボランティア活動を行う際にどうすればいいのかということについて、お話しいただきました。 

県写真

 

講義の後は、県内の学生ボランティア団体から発表がありました。

今回発表したのは、

①すとりばネット

②金沢大学 能登見守り・寄り添い隊 灯(あかり)

③金沢星稜大学 学生赤十字奉仕団

④北陸学院大学 よりそいの花プロジェクト

⑤県立看護大学 災害ボランティア・サークルふたば

の5団体です。

すとりば

金大灯

星稜大赤十字

北陸学院大よりそい

看護大ふたば

各団体とも、能登半島地震被災地での足湯活動や、献血の活動、東日本大震災の被災地となった岩手県や宮城県での交流など、様々な活動を行っていることが分かり、

このシティカレッジを受講している学生に取って、活動の幅を広める視点をもついい機会となったのではないでしょうか。

次回は6月27日に「災害時に役立つ実践力を身に付ける」という内容で行う予定です。

第3回シティカレッジ「災害のフェーズについて学ぶ」が開催されました

5月22日、シティカレッジ「地域と災害」の第3回「災害のフェーズについて学ぶ」が開催されました。

今回は、県立看護大学看護学部 武山教授と、日本赤十字石川県支部防災ボランティアリーダーの 北村氏を講師に迎えました。

 

武山先生からは、「被災者に寄り添う災害ボランティア活動」というテーマで、災害から時間が経過するにつれて、被災された方の心理がどのように変化していくのか、またそれに併せてどういったことが大切なのかということについて、お話しいただきました。 

武山先生授業

 

また、北村氏からは、災害時の被災された方の気持ちが、どんどん変わっていくこと、それに伴ってニーズも変わってくることについてお話しいただきました。

 北村さん授業

ボランティア活動を行うにあたって、一度ボランティア活動の申し出が断られても、時間が経ってから再度申し出た場合に、受け入れてもらえることがある、ということが学んでもらえる機会となったのではないでしょうか。

次回は6月12日に「県内の災害支援について学ぶ」という内容で行う予定です。

 

第2回シティカレッジ「被災地の状況について学ぶ」が開催されました

5月8日、シティカレッジ「地域と災害」の第2回「被災地の状況について学ぶ」が開催されました。

今回は、北陸学院大学人間総合学部 田中准教授と、金沢大学国際機構 八重澤教授を講師に迎えました。

 

田中先生からは、能登半島地震によりどのような状況(過疎、高齢化などの加速化等)が生まれたのか、東日本大震災の被災地で、被災者の方がどのような状況にいるのか(風化による精神的なダメージなど)について、お話しいただきました。 

5月8日写真

 

また、八重澤先生からは、「災害弱者」に関する資料として、人と防災未来センターや世界銀行などが作成した「教訓ノート」について、資料を紹介していただきました。

災害時、女性や子ども、高齢者はそれぞれ弱い立場に置かれながら、なかなか自分では声をあげることが難しいこと、災害時だけではなく、平時からそれぞれの立場に立った検討が必要であることが分かる資料でした。

次回は5月22日に「災害のフェーズについて学ぶ」という内容で行う予定です。