Archive for 2016年12月7日

災害ボランティア
きずなフォーラムを開催しました!(その2)

石川県は今年度から「災害ボランティア体験入門講座」を実施しています。
その実施には、普段から地域密着で防災活動を行っている(一社)石川県災害ボランティア協会の皆さまにご協力いただいております。

水戸会長より、県内各地で行っている講座の手応えや課題をお話しいただきました。

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講座では、災害ボランティアの基本や、災害現場・避難所で使えるスキルを学んでもらっています。

「災害ボランティア活動」について正しく理解し、「実際にやったことがある」という自信を積み上げていくことは、自分の地域に「万が一」があったとき活動に参加する原動力になるということを、参加者の反応から感じているとのことでした。

プログラム2 災害時・平時にできる団体間の多様な連携方法(災害時の「協働」)

講師は、NPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク事務局長の李 仁鉄さんです。

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災害時に社協や行政が中心となって行うボランティアのコーディネートには限界があること、災害ボランティアが浸透してきた現在では現場のニーズも多様化していることなどについて報告がありました。

「災害時に何ができるのか?」と考えると、「そんな大それた事はできない・・・」と萎縮してしまいますが、「普段の自分たちの活動を活かしてニーズに応えられないか?」というふうに考え方をシフトすると活動の視野が広がるのではないでしょうか。

そして、「どこまでが災害ボランティア?」という葛藤も、自分たちの強みを活かした普段の活動の延長であると考えることで、活動を続ける原動力になるのかもしれません。

今回のフォーラムを、県内団体の活動を知るきっかけとして活用していただけましたら幸いです。

今回の研修でお世話になった皆さま、会場に足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

  

災害ボランティア 
きずなフォーラムを開催しました!(その1)

11月26日(土)、約70名の方にご参加いただき、県内各地域で活動する団体の発表を通して、災害支援の課題を共有し、支援のあり方を考えることを目的とした『災害ボランティア きずなフォーラム』を開催しました。

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プログラムに先立ち、学生等災害ボランティアリーダー育成事業研究会委員長 金沢星稜大学 池田幸應 教授より、石川県県民ボランティアセンターが実施している大学生を対象とした災害ボランティア研修の目的や概要について報告がありました。

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プログラム1 「県内団体の活動報告」

東日本大震災で被害を受けた宮城県山元町への修学旅行をきっかけに、「自分の命は自分で守ること」「日頃からの備えが大切であること」に気づき、普段の防災活動に取り組んでいる団体があります。
珠洲市立宝立小中学校の皆さんです。

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日頃から学校を挙げて行っている防災活動への取組みを、写真や素直な感想を多く交えながらお話しいただきました。
防災訓練へも自主防災組織の一員として参加するなど、いざとなったときに地域を守るための積極的な姿勢に、参加者一同刺激を受けたのではないでしょうか?

続いての団体は、岩手県陸前高田町で、震災後から継続してボランティア活動を行っている
金沢大学ボランティアさぽーとステーションの皆さんです。

当初から「災害ボランティア」として定期的に被災地に入り、がれきの撤去作業や地域のコミュニティ継続支援を行ってきた皆さん。
最近は福祉ボランティアとの境目に悩むことが多くなり、果たして「災害ボランティア」とは何なのか・・・というジレンマを抱えていることもお話しいただきました。

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支援活動を継続してきた彼らだからこそ身に迫って感じる課題なのだと思いますし、このあとの講義にもつながる重要な問題提起となりました。

(続く)