昨年に引き続き、金沢市のキゴ山ふれあい研修センターで「災害ボランティア週末合宿」を行いました!
この合宿は、災害時に活動できる若い世代のボランティアを養成するため、県内の大学生等を対象に実施しています。
ここでは、2日間にわたって災害ボランティアの基本知識や実践的なスキルを学んだ研修の様子を報告していきたいと思います。
1 オリエンテーション
今回の研修を企画する学生等災害ボランティアリーダー育成事業研究会と参加者の皆さんで、大学生に期待される役割など、研修の趣旨を共有しました。
アイスブレイクでは似顔絵を描き他己紹介を行うなど、参加者にも笑顔が見えました。
2 災害時の食事を考える
災害時の食事の現状や、災害時にも誰でもおいしく時短で調理できる「震災食」について石川県栄養士会の高信さんからお話を聴きました。ポリ袋調理法の特徴や心も体も元気になれる食事の大切さを学びました。
3 ポリ袋クッキング
食事の大切さを学んだところで、石川県栄養士会の協力の下、ポリ袋クッキングを実践しました。
ポリ袋、水、鍋、熱源があればできる調理法なので、主食からデザートまで作ることができ、災害時にも大いに活用できそうです。
昼ごはんとしてご飯、おかゆ、大豆とひじきの煮もの、かぼちゃと玉ねぎの味噌煮、ようかんを作りました。味付けもしっかりできていて美味しくとても好評でした!
4 災害ボランティアの基本
午後からは、災害支援の拠点となる災害ボランティアセンターの機能と実際のセンターの様子について、社会福祉協議会職員とボランティアとして様々な被災地を経験している講師からお話を聴きました。
5 災害時の衛生環境
災害時にトイレ環境が及ぼす影響や災害時のトイレの実態、災害時のトイレ環境の大切さについてNPO法人日本トイレ研究所の加藤さんからお話を聴きました。
災害時、水洗トイレが使えない場合に備えて、実際に携帯トイレを使用してみました。
後半はグループに分かれて「仮設トイレを設置する際に配慮すること」「子ども・女性・高齢者・障がい者に配慮すること」について話し合い、発表を行いました。
仮設トイレを設置する際に配慮することでは「避難所から近すぎず遠すぎず、目につくところに設置する」「男女別で設置する」「安全性の確保」等の意見が出ました。
子ども・女性・高齢者・障がい者に配慮することでは「親子で入れるよう広くする」「壁紙や色で明るくする」「荷物の置き場を作る」「手すりを付ける」等の意見が出ました。
6 災害時に使える応急処置法
参加者全員で体を動かすプログラムです。
毛布、タオル、ストッキングなど、身近なものを利用した応急処置法を次々と実践していきました。
参加者からは「実践を行うことでわかりやすかった」「災害時だけでなく日常生活でも役立つ技術を学べた」「応急処置はしたことはあったが、ストッキングがあれほど使えるとは知らなかった」との感想を多くいただきました。
7 1日目の振り返り
1日目最後は、講義で学んだことをもとに「災害ボランティアリーダーになる」ために必要な要素、リーダー像をふせんに書きだし、模造紙にまとめました。
このあとも、お菓子とジュース片手に、参加者同士、交流が行われていました。
2日目の様子は次の記事で報告します。